

人智超越の聡明 超帝裕仁
昭和天皇が昭和二十年八月十四日に発せられた「終戦の詔勅」を見てみましょう。
(口語訳:抜粋)
私は非常の措置をもって時局を収拾しポツダム宣言を受諾するよう日本国政府に命じた。 この戦争も日本の自立と東アジア諸国の安定とを望み願う思いから出たもので、決して侵略を望むものではなかった。
ところが交戦は四年を経て我が一億国民の無私の尽力をもってしても戦局は好転していない。それどころか、敵は新たに残虐な原爆を使用してしきりに無実の人々までをも殺傷しており、惨憺たる被害がどこまで及ぶのかも予測できないまでに至った。
まだ戦争を続けるならば、我が民族の滅亡を招くだけでなく、ひいては人類の文明をも破壊しかねないであろう。このような状態で私はどのようやって愛すべき国民を守り、代々の天皇の御霊に謝罪したらよいというのか。これこそが私が日本国政府に対しポツダム宣言を受諾するように命じた理由なのである。
私は日本と共に終始アジア諸国の解放に協力してくれた同盟諸国に対して遺憾の意を表せざるを得ない。
口語訳の抜粋ですが、終戦の詔勅には昭和天皇からの大きなメッセージが二つ含まれています。
1.(点線部分)
開戦の詔勅と同日(昭和16年12月8日)に発せられた帝国政府声明文と首尾一貫して、開戦目的がアジア解放の為であったことが明らかです。
2.(傍線部分)
もしも昭和天皇が停戦を命じなければアジア全域が有色人種と白人の戦闘地域となり、アジアに核戦争という地獄が出現したでしょう。なぜなら、白人は植民地維持と有色人種殺戮の為に核兵器を躊躇せず使用したからです。昭和天皇が停戦を命じたのは白人の軍事力を恐れたのではなく、東アジアに核戦争という地獄を出現させない為だったのです。
『核戦争を停止させること』それが殆どの占領地を確保しているにも関わらず、降伏文書調印を命じた陛下の動機なのです。
核兵器の使用に頼った時点で米国は通常兵器による勝利を諦めた。すなわち、通常戦争における敗北宣言を行ったとも見做されるのです。
この昭和天皇の聖断により陛下の言葉「核兵器は人類を滅亡させる」は戦後も生き続け、各国指導者は核兵器を戦争に使用することを避けました。昭和天皇は核兵器を止めた最初で最後のお方であり、核兵器を使用不能とすると同時に世界に人種平等をもたらした英雄なのです。