

戦勝国日本:戦勝国とは戦争によって外交目的を達成した国である
日本人は2700年の歴史の中で戦争に負けたことが無いので、本当に戦争に負けてしまう事とはどういうことかわかっていません。例を挙げると、ポーランドの場合などは多数の国民がシベリアに強制移住させられ、半数以上が凍死、餓死、そして国家が消滅、母国語を変えられる、国家としての主導権は完全に剥奪されました。そういうのが本当の敗戦です。日本はというと終戦後も国体が維持され続け、短期間で目まぐるしい経済発展を遂げました。これは戦争に負けたと言えるのでしょうか?
日本の終戦時の状況を見てみますと、大日本帝国は開戦中に東南アジア六カ国を独立承認し、一カ国に独立宣言を行わしていました。
そして、日本は東南アジア、支那大陸、満州、台湾、樺太、千島列島を依然として確保しており、来るべき米軍の本土上陸に備えて、
15,000機の特攻機+各機5回出撃できる燃料
海軍特攻戦力:特攻舟艇3,800、特殊潜航艇800、無数の酸素魚雷
戦闘可能兵員数:陸軍3,150,000人、海軍1,500,000人、特殊警備隊250,000人、国民義勇戦闘隊28,000,000
の軍備が揃っていました。大日本帝国政府も十分に機能しています。
一方アメリカは、ノルマンディー上陸作戦時(1944/6/6)の規模を考えてみると最大に見積もっても第一撃での米軍揚陸作戦能力は15万程度に過ぎません。合計約3,300万人の日本兵、しかも硫黄島のような戦い方をする最強ゲリラ日本兵に15万人のアメリカ兵など勝てるはずはありません。本土決戦に持ち込めば日本はアメリカに負ける可能性などほぼ無かったでしょう。
プロセイン軍学者カールフォンクラウゼッツ著作『戦争論』に「戦勝国とは戦争によって外交目的を達成した国である」とありますが、日本は戦争目的であるアジア解放を達成しており、一方アメリカは戦争目的であるフィリピン植民地の保持は出来ていません。
これは非常に不思議な現象です。
帝国政府声明と稲田文書で証明したように、大東亜戦争の開戦目的はアジア解放でした。その目的は達成していたのです。カールフォンクラウゼッツの理論から言うと終戦当時、実際的に日本は勝っていたのです。ではなぜ終戦にしたか?大きな疑問が残ります。
そこには原爆の投下と昭和天皇の人智を超えた聡明なる判断があったのです。